前回の記事に続き、今回は試験対策について調べた内容をまとめました。
前回記事:技術士試験(情報工学部門) 試験概要編
● 筆記試験(必須科目)
原稿用紙(600字)3枚の論文試験です。選択した科目に関係なく共通の内容です。
2問出題され、うち1問を選択し回答します。問題文は長くないので、回答しやすいほうを選択するのが良いでしょう。
対策としては、以下2点が重要と感じました。
① 最新の技術動向を把握しておくこと
② 論文対策をしておくこと
①に関して、令和2年度は5Gとキャッシュレス決済に関する内容が出題されており、両方とも最新の技術動向に関連した内容です。
通常生活でアンテナ高く情報収集されている方であれば特別な対策は不要かもしれませんが、不安な方は技術系の雑誌・ネット記事・テレビの特集などで情報収集をしておくと良いです。
ただマニアックな内容が出題されるわけでは無いため、細かい情報を収集するよりは、技術トレンドを把握し特徴や課題などのポイントを押さえておくのが良いと思います。
②に関して、これは情報処理技術者試験などと同様で、論文の骨子を作り字数以内でまとめるという一般的な論文対策が出来ていれば良いと思います。技術士試験用でなくても、論文対策の書籍などで対策が出来そうです。
注意すべき点は、「技術士」の観点で回答することです。
● 筆記試験(選択科目)
原稿用紙(600字)計6枚の論文試験です。内訳は以下のようになっています。
・2ー1:1枚(4問中1問回答)
・2ー2:2枚(2問中1問回答)
・3 :3枚(2問中1問回答)
対策は基本的に必須科目と同様で良いですが、出題される内容が必須科目よりも深いです。
自分が得意とする科目を選択し、その分野についてはより詳細な情報収集を行うようにしましょう。
必須科目、選択科目が同日に行われるため、とても気力と体力のいる試験となっています。
今の時代、1日に5000文字もの論文を手書きすることは生活の中ではまず無いと思います。論文を手書きする練習も十分にしておきましょう。
漢字がわからない、途中の文字を修正したら字数が合わない、などパソコンで文書をつくるときは無縁ですから。
● 口頭試験
20分間の口頭試験(面接)です。筆記試験合格者にのみ行われる試験となっており、筆記試験とは別日程です。
この試験は以下のような対策が必要なようです。
① 技術士法などを理解しておく
② 想定問答への対策
③ 技術動向
①は丸暗記は必要ないと思いますが、一通りの内容を理解しておくことと、一次試験で出題されるようなポイントを押さえておくのが良いと思います。
②はインターネット上で想定問答対策の情報を色々と探すことができます。
「技術士 口頭試験 想定問答」などのキーワードで検索するとたくさん出てきます。
③は筆記試験の対策ができていれば問題ないとおもいます。
口頭試験は落とすような試験では無いようですので、失敗せず及第点がとれるような回答ができれば問題なさそうです。
● 参考リンク
私が調べたサイトをまとめておきます。
情報処理技術者のための技術士受験のすすめ
情報工学部門の技術士試験について記載されているSlideShareのコンテンツです。
情報処理技術者と対比して記載されているため、情報処理技術者試験の経験者にとってはとてもわかりやすい内容となっています。
私もこのスライドをみて具体的にイメージを持つことができました。
技術士受験を応援するページSUKIYAKI塾
技術士試験の試験対策について詳細に書かれています。目を通しておくことをオススメします。
セミナー等の案内もあるようです。
過去問題(公式サイト)
日本技術士会のサイトで過去問題が掲載されています。
実際にどのような問題が出るのかの把握することができます。模擬試験の題材として利用するのも良いと思います。
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